潮目が変わる(2) 措置命令・CBD　～2704～（2022/06/06)

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潮目が変わる(2) 措置命令・CBD
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弁護士出身の実業家・林田です。

先週の東洋経済オンラインに私が書いた「大
幸薬品『クレベリン』の広告はなぜ問題なの
か？」が掲載されましたが（＞記事）、企業
人の関心が高いのか、アクセスベスト10に名
を連ねました。

他方、私が監修している措置命令データブッ
クに最近の措置命令を巡る抗争についてまと
めましたが（＞措置命令DB）、企業の負けが
続いています。

措置命令に関しては、司法に活路を求めるの
は難しく、リーガルを踏まえた事前の広告戦
略がより重要性を増していると言えそうです。

さて、ここ数年来、注目の成分CBDも何とな
く潮目が変わりそうな気配がします。

先週、5月31日に自民党で開かれた「薬事に
関する小委員会」には、厚労省の医薬担当の
幹部も出席され、次の通常国会で目指す大麻
取締法改正に関し、CBDも含め次のようなプレ
ゼンが行われていました。

—————————————-
1.まず、THCとCBDの違い（＞資料）、わが
国におけるCBD製品とアメリカで期待さ
れている伸び（＞資料）

2.CBDを有効成分とする抗てんかん薬
Epidiolexの紹介。

日本では、有効成分がCBDである点はOK
だが、部位規制（現行の大麻取締法では
成熟した茎及び種しか原料に使えない）
で引っ掛かる。

→ここを突破するには大麻取締法を改正
して部位規制を止める必要がある（＞資料）

3.そこで厚労省からの提案

1)規制すべきは THC を始めとする有害
な作用をもたらす成分であることから、
従来の大麻草の部位による規制に代わ
り、成分に着目した規制を導入する必
要があるのではないか。

2)その際、麻向法の枠組みを活用するこ
とを念頭に、他の麻薬成分と同様、
医療上必要な医薬品としての規制を明
確化するとともに、麻薬として施用等
を禁止する対象となる成分を法令上明
確化する方向で検討してはどうか。

3)また、上記以外の成分であって、有害
性が指摘されている成分（ THCP, HHC
等）については、その科学的な知見の
集積に基づき、麻向法、薬機法の物質
規制のプロセスで指定薬物、麻薬とし
て指定し、規制していくべきではない
か。
—————————————-

どうでしょうか？

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