機能性表示最新情報 346号 / 「I」から「J」へ

先日から、届出番号は「J」番台へ切り替わり

ました。「I」番台はI1433までということにな

ります。これまでの届出件数の推移は以下の通

りです。

A番(2015年度):310件

B番(2016年度):620件

C番(2017年度):452件

D番(2018年度):690件

E番(2019年度):882件

F番(2020年度):1067件

G番(2021年度):1445件

H番(2022年度):1429件

I番(2023年度):1433件

見てわかる通り、ここ3年ほどは概ね1400件程

度で増加が頭打ちになっています。機能性表示

食品自体の拡大が止まっているのか、それとも、

現在の消費者庁の審査・受理の体制だとこの件

数が年間受理数の限界なのか、どちらでしょう

か。

ためしに1月の労働日数を21日として計算して

みると、1日に約6件の審査・受理をしているこ

とになります。実際には差し戻しとなる案件も

多いはずなので、1日の審査件数はもっと多く

なるでしょう。そう考えると、体制的な限界な

のかもしれません。

一方、2023年度の届出状況で気になるところは、

撤回が非常に多かったという点です。

2015年度:3件

2016年度:2件

2017年度:57件

2018年度:102件

2019年度:89件

2020年度:157件

2021年度:115件

2022年度:125件

2023年度:857件

2023年度にはEPA・DHAの問題があり、多くの

事例が撤回されましたが、それでも100件を超

えるものではありません。ざっくりと撤回理由

をみると、終売や、申請をしてみたが販売予定

がなくなった、というものが多いようです。こ

こ数年では急速に事例が増えていたため、その

調整・商品の整理が進んだ、とみるべきでしょ

うか。

さて、2024年度の受理件数はどうなっていくで

しょうか。紅麹サプリの問題に端を発する健康

食品の売り上げ落ち込みや、機能性表示食品制

度の見直し内容によっては、件数が落ち込むこ

とがあるかもしれません。今のところ、日々の

受理件数についてはさほどの変化がないように

感じていますが、今後の展開には要注意です。

それでは、またメールしますね。