機能性表示最新情報 354号 / 不思議な変更

こんにちは。YDCのミッシーです。

それでは機能性表示最新情報をご紹介します。

J209 プロテオスキン アルファ

「本品にはサケ鼻軟骨由来プロテオグリカンが

含まれます。サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン

には女性の肌の弾力を維持し、肌の健康に役立

つ機能があることが報告されています。」

この事例は、富士化学工業さんの届出で、1報

採用のSR、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンの

含有量は10mgとしています。どうしてこの事例

を取り上げたのか説明する前に、もう一つ次の

事例と見比べてみてください。

J174 プロテオスキン+(プラス)

「本品にはサケ鼻軟骨由来プロテオグリカンが

含まれます。サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン

には肌弾力を維持し、肌の健康に役立つ機能が

あることが報告されています。」

こちらも富士化学工業さんの届出で、2報採用

のSR、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンの含有

量は5mgとしています。届出表示を見ると、

J209は「女性の」と限定しているのに対して、

こちらは性別の限定はありません。届出番号も

近いことから、ほとんど同時期に作られたSRと

見られますが、なぜこの違いがあるのでしょう

か?

J209の採用文献は、(1)Tatsuya2022。対し

てJ174は(1)Takahashi2015(2)

Tatsuya2022で、Tatsuya2022は共通しています。

Tatsuya2022は被験者が女性のみ、サケ鼻軟骨

由来プロテオグリカンの含有量が10mgとしてい

る文献です。

J174ではPICOSの参加者を健常者としています

が、J209では健常成人女性としています。この

ため、J209ではスクリーニングにおいて、

PICOSが違うとしてTakahashi2015が除外されて

います。

Takahashi2015は男女ともに被験者として含み、

サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン5mgを含有し

ている文献のため、この有無が二つの事例の差

となったと考えられます。

もっとも、どうしてわざわざPICOSを変えてま

で、2種類のSRを作ったのかはよくわかりませ

ん。基本的にJ174があれば問題ないように思え

ます。Takahashi2015とTatsuya2022は、それぞ

れ異なる原料メーカーのサケ鼻軟骨由来プロテ

オグリカンを使用しているようなので、そのあ

たりに要因があるのかもしれませんが、憶測の

域を出ないですね。

それでは、またメールしますね。