機能性表示水面下情報~238号~ PRISMA2020のOK・NG(1)#5

弁護士出身の実業家・林田です。

 

PRISMA2020に沿ったSRの書き方について

頭を悩ませている方が少なくないようなので、

NG例とOK例を示して行きたいと思います。

今日は、「#5 適格基準:レビューの組み入れ

基準と除外基準、および統合のために研究がど

のようにグループ化されたか」です。

「GABA→肌への作用」というSRです。

1.まずNG例を示します

「以下の通り、組み入れ、除外の基準を設定した。

<組み入れ基準>

(1)査読誌であること

(2)健常者を対象とした試験であること

(3)無作為化比較試験(RCT)またはそれに

準じる試験であること

(4)機能性関与成分(GABA)の投与量の記

載があること

(5)GABAを含有していないかまたは無視で

きる量のプラセボを対象としている

(6)主要アウトカムとして皮膚又は肌への作

用について検討していること

<除外基準>

(1)病者を含む可能性がある

(2)機能性関与成分(GABA)以外に、皮膚

又は肌へ影響を与える成分が含有されている」

2.問題点

(1)PRISMA 2020 explanation and elaboration

によると、PICOSに分けて記述した方がよい

です。

(2)そうすると、Sをもっと書くべきで、たとえ

ばこんな感じです。

S:ヒトを対象とした「ランダム化比較試験(RCT)」

とした。

採用する文献について英語または日本語で記載

された原著論文であることを原則とした。

短報、報告については試験内容が特定できる場

合のみ採用することとした。

会議録については採用しないこととした。

検索対象期間については制限を設けなかった。