機能性表示水面下情報 21 号/エキス系関与成分の捉え方(続)

特集 エキス系関与成分の捉え方(続)
1.今日は9/24 号に続き、メイン成分がAエキス
  由来Bという場合の関与成分の捉え方について
  説明します。
2.大きく言うと、この場合のエキス系関与成分の
  捉え方は3つあります。

  (1)Aエキス由来Bと捉える、
  
  (2)Bと捉える、

  (3)Aエキスと捉える。

  言うまでもなく、(3)は今年度から
  可能になったものです。
3.細かく言うと、(1)には
  (1)-1単純系と
  (1)-2総括系があります。

  (1)-1は成分をそのまま表現しているもので、
  たとえば、アフリカンマンゴノキ由来エラグ酸
  です(この場合の(2)に位置するのは、
  由来がないただの「エラグ酸」です(D455))。

  (1)-2は、複数成分をそのまま表現せず、
  違うワードで総括的に言い換えるものです。

  この例としてはヒハツ由来ピペリン類があります。

  「ピペリン類」という成分があるわけではなく、
  ピぺリン、イソピペリン、シャビシン、
  イソシャビシン、ピペラニンの5成分を並記する
  のが面倒なので、それらを総括するワードとして
  「ピペリン類」というワードを創作している
  わけです(E84、E347)。

  また、前回説明した「ブラックジンジャー由来
  ポリメトキシフラボン」もこの例です。

  3,5,7-トリメトキシフラボン、
  3,5,7,4-テトラメトキシフラボン、
  3,5,7,3,4-ペンタメトキシフラボン、
  5,7-ジメトキシフラボン、
  5,7,4-トリメトキシフラボン、
  5,7,3,4-テトラメトキシフラボン、

  という6成分を並記する代わりに、
  「ポリメトキシフラボン」というワードで
  総括しています。
4.では、9月24日 号で取り上げたE294の
  「茶花エキス」はどうでしょうか?

  これは――

  イ.機能性があるのは、茶花エキスの
     チャカサポニン1、チャカサポニン2、
     チャカサポニン3と捉え、

  ロ.この3成分を総括するワードとして
     「茶花サポニン」というワードを創作し、
     それを関与成分と捉えています。
5.この「茶花エキス」の手法は、
  (1)-2の手法と似ていますが、「A由来」
  という由来表現が省かれています。

  この違いはどう捉えたらよいのでしょうか
  (どちらが上手いやり方なのか)?

  また、これらのやり方と(3)のエキス自体を
  関与成分とするやり方の違いはどう捉えたら
  よいのでしょうか(どちらが上手いやり方
  なのか)?

  これらの点はいずれお話ししましょう。

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